◆ 筋肉と筋肉痛の解説
◎ 筋肉のしくみ
筋肉は体を動かす骨格筋と内臓や血管の壁を形成する平滑筋、心
臓を形成する心筋の三つで大きく分けられます。
その内、自分の意思でコントロールできるのは骨格筋で、平滑筋や
心筋は、自身でコントロールする事は出来ません。
骨格筋は体重の約50%を占めており、細長い筋繊維が束になって
出来ています。
この筋繊維は太い筋と細い筋の2種類からできていて、規則正しく
交互に並んでいます。
この2種類の筋は、大脳から指令が出るとゆるんだり収縮を繰り返し
ながら体を動かしています。
◎ 筋肉のできるしくみ
筋繊維は、鍛える事によって太くなり、より力を出せる筋肉になりま
す。
筋繊維は、トレーニングなどによって破壊され、新たな筋繊維が必要
になった時、普段は活動をしていないサテライト細胞と呼ばれるもの
が成長因子の刺激により、1本の筋繊維へと成長します。
新たな筋繊維は、破壊される以前の筋繊維と比べ、太く、より力を出
せるものになります。
また、成長ホルモンなどの分泌によっても筋肉は発達して行きます。
◎ 筋肉痛
筋肉痛は筋繊維が傷ついたり破壊された時に起こりますが、筋繊維
そのものの痛みではないらしく、幾つかの仮説はありますが、そのし
くみは解明されていないようです。
筋肉痛は筋肉が強度なものになるサインとも言えますが、過剰に負
荷をかけすぎるのは体を痛める事になりますので、程よい程度で運動
をすることが大切です。
筋肉痛は通常4、5日内に解消されますが、1週間以上続く場合は、動
脈硬化が原因となっている場合もあるので、お医者さまに行って見て
もらう事をおすすめします。
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